金(ゴールド)のおすすめETFを比較・米国市場で購入
金融資産のポートフォリオに、コモディティ(商品)投資の一つとして、金(ゴールド)を組み入れようとしている方も多いと思います。
しかし、一口に金(ゴールド)投資と言っても、金(ゴールド)への投資方法には
- 金地金(現物)
- 純金積立
- 金先物・CFD
- 投資信託
- ETF(Exchange Traded Fund (上場投資信託))
があります。
金地金(現物) | 純金積立 | 金先物・CFD | 金・投資信託 | 金・ETF | |
---|---|---|---|---|---|
現物保有 | 可能 | 可能 | 不可 | 一部可能 | 不可 |
売買コスト | 金額の10 〜 20% | 積立買付時、金額の1.5 〜 3.0% | スプレッド | 購入時、金額の0 ~ 2% | 購入時、金額の0 ~ 1% |
盗難リスク | あり | なし | なし | なし | なし |
保管コスト | あり | 基本的になし | 掛かる場合あり(オーバーナイト金利 等々) | 年率で金額の0.5 ~ 0.8% | 年率で金額の0.5 %以下 |
- 売買コスト
- 盗難リスク
- 保管コスト
を総合的に勘案すると、金(ゴールド)へのオススメの投資方法は、ETFになります。
そこで、この記事では、代表的な金(ゴールド)ETFを列挙し、比較していきます。
金(ゴールド)ETFの比較
代表的な金(ゴールド)ETFには
- iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
- SPDRゴールド・シェア(GLD)
- 純金上場信託(1540)
の三つが挙げられます。
ETF | iシェアーズ ゴールド・トラスト | SPDRゴールド・シェア | 純金上場信託 |
---|---|---|---|
銘柄コード | IAU | GLD | 1540 |
運用会社 | ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ | 三菱UFJ信託銀行 |
設定日 | 2005年1月21日 | 2004年11月18日 | 2010年7月2日 |
経費率 | 0.25% | 0.40% | 0.49% |
取引通貨 | 米ドル | 米ドル | 円 |
資産総額 | 290億米ドル | 603億米ドル | 1,590億円 |
年間パフォーマンス (1年トータルリターン) | 6.51% | 6.49% | 7.03 |
- iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)
- SPDRゴールド・シェア(GLD)
は、米国株式市場に上場しているETFで、決済は米ドル建てになります。
一方、純金上場信託(1540)は東京証券取引所に上場しており、決済は円建てになります。
また、純金上場信託(1540)は他の二つのETFとは違い、金地金1kg分のETFと金現物の交換が可能です。
しかし、流動性の面から考慮すると、
- iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)・・・3兆1,729億円(290億米ドル)
- SPDRゴールド・シェア(GLD)・・・6兆5,975億円(603億米ドル)
- 純金上場信託(1540)・・・1,590億円
とかなりの差があります。
総合的に
- 流動性(資産総額)
- 管理コスト(経費率)
から鑑みると、オススメの金(ゴールド)ETFは、iシェアーズ ゴールド・トラスト(IAU)になります。
iシェアーズ ゴールド・トラスト
ETF | iシェアーズ ゴールド・トラスト |
---|---|
銘柄コード | IAU |
運用会社 | ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ |
設定日 | 2005年1月21日 |
対象指数(ベンチマーク) | LBMA金価格 |
上場取引所 | NYSE |
取引通貨 | 米ドル |
経費率 | 0.25% |
購入可能証券会社 | ・楽天証券 ・SBI証券 |
iシェアーズ ゴールド・トラストは、LBMA金価格をベンチマークに採用しています。
LBMA(London Bullion MArket:ロンドン貴金属市場協会)は、世界の現物地金取引の中心、英国ロンドンの専門市場で売買されている
- 金地金
- 銀地金
を監督している専門業者の団体の事を指します。
そのLBMAが、午後決め値(pm fixing price)として公表する、1トロイオンス当りの金価格がLBMA金価格になります。
iシェアーズ ゴールド・トラストの年間パフォーマンスを見ていきます。
以上、代表的な金(ゴールド)ETFの列挙・比較の解説になります。
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