イミグレーションとは?出入国管理を分かりやすく解説

出入国管理とは?トランジットとは?




イミグレーションとは?出入国管理を分かりやすく解説

島国の日本を出入国する際の移動手段は

  • 飛行機

しかありません。

どちらの移動手段を利用するにせよ、出入国する人間に対して出入国管理は必ず行われます。

今回の記事では、

  • 出入国時に実施される出入国管理について

また飛行機で出国後、目的地の空港まで乗り継ぎを利用して到着する場合の

  • トランジット・実際のトランジット手順

についてそれぞれ説明していきます。

出入国管理(イミグレーション)

出入国管理(イミグレーション)

出入国の際に避けては通れないのが出入国管理です。

イミグレーション(イミグレ)とも呼ばれおり、こちらの呼称の方が、皆さんに馴染み深いかと思われます。

出入国管理(イミグレーション)は出入国管理及び難民認定法を根拠法として制度化されており、国家間を出入りする人間を対象に政府がその出入国を管理・把握する役割を果たしています。

出入国管理(イミグレーション)の目的は

  • 防犯・・・犯罪被疑者が国境を越えて移動するのを防ぐ
  • 防疫・・・生態系を大いに擾乱する可能性のある植物・食料・生物(特に病原体)の移動を水際で阻止
  • 経済保護・・・国家間で経済格差が大きい場合、大量の経済移民希望者が生じるのを防ぐ

の3つに分ける事が出来ます。

これら目的を果たすための実務として

  • 出入国審査(Immigration Control)
  • 税関申告(Customs)
  • 検疫(Quarantine)

が実施されています。

出入国審査(Immigration Control)

出入国審査は犯罪被疑者が国境を越えて移動するのを防ぐ事を第一の目的に実施されています。

領域外(日本の場合、日本以外の国)へ出国した人間には、警察権を行使できないため犯人を逮捕する事が出来ません。

領域外で犯人を逮捕する方法としては、

  • 国際刑事警察機構を通じて国際指名手配を行ない、拘束された旨通知があれば送還を依頼し
  • 犯罪人引渡しのための二国間条約を結び、引き渡しを依頼

があります。

国際刑事警察機構(英: International Criminal Police Organization(略称:ICPO))は、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織です。

海外ではインターポール(INTERPOL)の名称で呼ばれることが多く、2017年時点の加盟する国・地域は192を数え、国際連合に次ぐ加盟数になっています。

国家主権の問題により、ある国で犯罪とされる行為が他の国では犯罪とされない事があるので、出入国審査が検問の役割を果たしているのです。

また、経済保護の観点上、国家間で経済格差が大きい場合、大量の経済移民希望者が生じることがあります。

その人数が余りにも多い場合、

  • 渡航先国民の失業
  • 住宅不足など

問題を引き起こしてしまうため、出入国審査で移民希望者を一定数に制限している国家が多いです。

出入国審査の管轄省庁

管轄省庁出入国在留管理庁
入国審査職員出入国在留管理庁の入国審査官

税関申告(Customs)

税関申告の役割は

  • 関税及び内国消費税等の徴収
  • 輸出入貨物の通関
  • 密輸の取締り
  • 保税地域の管理 等々

になります。

主な目的として掲げているのは

  • 適正かつ公平な関税等の徴収・・・税関で徴収する関税・消費税等は日本の国税収入の約1割(約5兆円)を占めています。
  • 安全・安心な社会の実現・・・薬物、銃器をはじめ、テロ関連物品、知的財産侵害物品等の社会の安全安心を脅かす物品等の密輸出入を一層効果的に水際で取締まっています。
  • >貿易の円滑化・・・貿易の秩序維持と健全な発展を目指すに当たって
    • 適正な通関を確保しつつ
    • 簡便な手続と円滑な処理

    を実現するため、手続やシステム運用等の改善を行うなど、利用者の利便性の向上等を進めています。

税関申告の管轄省庁

財務省の地方支分部局として9つの地方税関が置かれています。

管轄省庁財務省の地方支分部局
・函館税関
・東京税関
・横浜税関
・名古屋税関
・大阪税関
・神戸税関
・門司税関
・長崎税関
・沖縄地区税関
税関職員地方税関職員

検疫(Quarantine)

検疫は、海外から持ち込まれた、もしくは海外へ持ち出す動物・植物・食品などが、病原体や有害物質に汚染されていないかどうかを確認するために実施されています。

特定の感染症が流行している地域との間では、

  • 渡航制限が敷かれたり
  • 感染の疑いがある場合は、上陸不許可

となったりすることがあります。

検疫の管轄省庁

管轄省庁
人体の検疫
厚生労働省健康局
食料の検疫医薬食品局食品安全部所管の検疫所
動植物の検疫農林水産省消費・安全局所管の
・植物防疫所(植物)
・動物検疫所(動物)

空港での検疫所のブースにいる職員は厚生労働省検疫所の検疫官です。

トランジット

トランジット

トランジット(Transit)・・・

  • 通行すること。通過すること。
  • 航空機で目的国に行く途中、給油その他のために一時他国の空港に立ち寄ること。乗客は空港外には出られず、空港外で宿泊する場合には一時的な通過査証(トランジットビザ)が発給

例えば、飛行機で直行便では無く、

  1. 日本(東京)
  2. インド(デリー)
  3. バングラデシュ(ダッカ)

と乗り継いで、日本からバングラデシュに行く場合、インド(デリー)でトランジットビザは必要でしょうか。

日本人がインドに入国するためにはビザが必要です。

日本で出入国審査を通過した時点で日本を出国した事になります。

次の国の出入国管理(イミグレ)を通過するまで入国とみなされません。

つまり、インドでトランジット(乗り継ぎ)するとしても、出入国管理(イミグレ)を通らない場合、トランジットビザは必要ありません。

しかし、出発国から到着国までの利用航空会社によってトランジットビザの必要性が出てきます。

出発国から到着国まで同じ航空会社を利用

  1. 日本(東京)
  2. インド(デリー)
  3. バングラデシュ(ダッカ)

と乗り継ぐ際に

  • 日本(東京) → インド(デリー)
  • インド(デリー)→ バングラデシュ(ダッカ)

それぞれの飛行機を利用する航空会社が

  • 同じ航空会社
  • 航空アライアンスを結んでる会社

での乗り継ぎの場合、日本(東京)で両区間の飛行機の搭乗券を発券してもらう為、トランジット国で出入国管理(イミグレ)を通過する必要がありません。

飛行機には搭乗券が無いと搭乗出来ません。搭乗券は各航空会社のチェックインカウンターで発券されます。

出発国から到着国まで異なる航空会社を利用

  • 日本(東京) → インド(デリー)
  • インド(デリー)→ バングラデシュ(ダッカ)

それぞれの飛行機の利用航空会社が

  • 別の航空会社
  • 航空アライアンスを結んでいない会社

での乗り継ぎの場合、日本(東京)では、日本(東京) → インド(デリー)間の搭乗券しか発券してもらえません。

では、インド(デリー)→ バングラデシュ(ダッカ)間搭乗券は何処で発券して貰えばいいのでしょうか。

答えは、インド(デリー)の搭乗予定の航空会社のチェックインカウンターです。

航空会社のチェックインカウンターは何処にあるかご存知でしょうか。

  • 出発国なら出入国管理(イミグレ)前の出発ホール
  • 到着国なら出入国管理(イミグレ)後の出発ホール

になります。

空港によっては、乗り継ぎチェックインカウンターを設けている航空会社もあります。

つまり、トランジットの際

  • 別の航空会社
  • 航空アライアンスを結んでいない会社
  • トランジット空港に、トランジット用チェックインカウンターを設けていない

上記の場合、トランジット国で、

  1. 出入国管理(イミグレ)で入国審査を受けてトランジット国に入国
  2. 出発ホールの搭乗予定の航空会社のチェックインカウンターで搭乗券を発券
  3. またトランジット国の出入国管理(イミグレ)で出国審査を受けてトランジット国を出国

という面倒な手順を踏む必要があります。

トランジット国の空港によっては

  • 空港スタッフ
  • 航空会社のスタッフ

が、自分の代わりに搭乗券をチェックインカウンターに取りに行ってくれたり、トランジットエリアからチェックインカウンターまで往復で付き添ってくれ出入国審査を優先扱いしてくれる場合があります。

実際のトランジット手順

インドのコルカタ空港でトランジット予定の場合に、どのようにスムーズに乗り継ぐかを紹介したいと思います。

コルカタ空港では、トランジットでインドを経由した場合、空港のスタッフが自分の代わりに出発ホールにある各航空会社に出向き、搭乗券を取得してくれます。

どのような流れで、空港スタッフが自分の代わりに搭乗券を取得してくれるか見ていきましょう。

コルカタ空港到着後

コルカタ空港到着後、「International Transfer(インターナショナル・トランスファー)」と書かれた案内板があるので、その案内通りに歩を進めます。

International Transfer

Transfer Desk(トランスファー・デスク)

Transfer Desk

「International Transfer(インターナショナル・トランスファー)」と書かれた案内板通りに歩を進めると、「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」と書かれた案内板があります。

空港のスタッフが、「transit passenger please follow me(乗り継ぎの乗客は私についてきて)」と声掛けしている場合もあります。

その場合は、空港のスタッフが「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」まで連れて行ってくれます。

その空港スタッフの方がいなくても、空港スタッフに「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」の場所を尋ねて、「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」に辿り着きましょう。

Transfer Desk(トランスファー・デスク)到着後

Transfer Desk

「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」には、スタッフが座っています。

座っていない場合は、近くにいる空港スタッフに「Where is a transfer desk helper?(トランスファー・デスクのスタッフ何処にいるの?)」と尋ねましょう。

「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」のスタッフと接触後は、航空機乗り継ぎの旨を伝え、

  • 事前予約したスマートフォンのE-ticket
  • 事前予約したE-ticketのプリントアウト

を提示します。

  • パスポート
  • 予約したE-ticket

を「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」のスタッフに預けて30分位待ちます。

搭乗券取得後

搭乗券取得後

「Transfer Desk(トランスファー・デスク)」のスタッフが先導して国際線エリアに連れていってくれます。

あとは、荷物検査を受けて国際線の飛行機の搭乗を待つだけです。

以上、

  • 出入国管理
  • トランジット

の説明となります。

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