【図解】電子署名のメリットと仕組みを分かり易く解説




【図解】電子署名のメリットと仕組みを分かり易く解説

電子署名とは、電子取引や電子ファイル(PDF 等々)の取引者・作成者を証明する技術のことです。

現在、企業・個人間で行われる契約書・稟議書等々の紙媒体への、

  • 直筆の書名
  • 判子の押印

と同様に、電子署名とは、電子取引や電子ファイル媒体に

  • 取引情報に取引者本人のデジタル版の署名
  • 作成者本人のデジタル版の署名

を電子的に残すだけです。

電子署名

電子署名は、

  • 契約書
  • 電子カルテ
  • 公共事業の電子入札 等々

に広く利用されており、仮想通貨(暗号資産)でもこの技術を利用して、仮想通貨(暗号資産)の取引(トランザクション)が、取引者本人によって実行されたものであるかを証明するために利用されています。

では、電子署名において、どのようにして、電子取引や電子ファイル(PDF 等々)の取引者・作成者が取引・作成者本人による署名だと検証するのでしょうか。

この記事では、電子署名

  • メリット・デメリット
  • 仕組み

それぞれについて説明していきます。

電子署名のメリット

電子署名のメリット・デメリット

日本企業に於ける判子文化は根強く残っていますが、判子は誰か押印したか分からない為、判子さえ手に入れてしまえば、

  • 紙媒体文書の内容を改竄後、判子を押印
  • 本人が判子を押印したかどうか分からない

というデメリットが残っています。

では、電子署名はどうなのでしょうか。

紙媒体に於ける署名は、

  • 作成者が誰なのか証明出来ない
  • 不正に改竄しても証拠が残りにくい

つまり、署名に正当性がありません。

しかし、電子署名を使用する事によって、

  • 署名を行ったのは署名者本人であるかどうかの確認
  • 署名後に電子文書が改ざんされていないかどうかの確認

データの正当性を検証することが出来るというメリットがあります。

電子署名の仕組み

電子署名の仕組み

電子署名の仕組みを理解する為の前提条件として、公開鍵暗号方式を知る必要があります。

公開鍵暗号方式に関する記事はこちら

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公開鍵暗号方式を簡単に説明すると、公開鍵暗号

  • 公開鍵
  • 秘密鍵

を利用して、

  • 平文を暗号化
  • 暗号文を復号化

が出来るという仕組みです。

公開鍵暗号方式

電子署名とは、ある取引(トランザクション)・電子ファイル秘密鍵を用いて署名(暗号化)をすることです。

署名(暗号化)された取引(トランザクション)・電子ファイルが、

  • 取引(トランザクション)を行ったのは取引者本人か
  • 電子ファイルの作成者は作成者本人か

確認する為に、周囲の者が公開鍵を使用して、復号化(検証)します。

電子署名において

  • 秘密鍵・・・施錠用の鍵
  • 公開鍵・・・解錠用の鍵

となり、

  • 秘密鍵電子署名(暗号化)
  • 公開鍵電子署名復号化(検証)

しているのです。

ビットコイン取引の一連の流れ

電子署名」が実際にどの様に使われるのか、ビットコイン取引を例に挙げます。

AさんのビットコインアドレスからBさんのビットコインアドレス宛にBTC(ビットコイン)を送信する際の、一連の流れをみていきます。

  1. 取引情報の生成
  2. 取引情報をAさんの秘密鍵を使い、電子署名(暗号化)
  3. P2P・ネットワークブロックチェーンに取引情報を送信
  4. 取引情報の検証

上記の様な流れになります。

取引情報の生成

仮想通貨・取引情報の生成

Aさん自身が、「AさんのビットコインアドレスからBさんのビットコインアドレス1BTC」という取引情報を生成します

電子署名

仮想通貨・電子署名

Aさんが生成した取引情報をAさんの秘密鍵を使い、電子署名(暗号化)します。

Aさんが、取引情報を電子署名(暗号化)する事によって、この取引がAさんの取引であると証明します。(所有の確認)

取引情報のP2P・ネットワークへの送信

仮想通貨・取引情報のP2P・ネットワークへの送信

P2P・ネットワークブロックチェーンに「AさんのビットコインアドレスからBさんのビットコインアドレス1BTC」という取引情報を送信・公開します。

取引情報の検証

仮想通貨・取引情報の検証

Aさんは、P2P・ネットワークに取引情報に加えて、公開鍵を送信・公開して、Aさんの取引情報の復号化(検証)をP2P・ネットワークで行ってもらいます。

Aさんの取引情報を復号化(検証)出来るのは、Aさんの持つ秘密鍵とペアで生成された公開鍵だけです。

つまり、P2P・ネットワークによって行われる復号化(検証)によって

  • 秘密鍵電子署名(暗号化)された取引情報
  • 公開鍵復号化(検証)した取引情報

の一致が確認出来れば、この取引情報を送ったのはAさんであるということになります。

  • 本人が送信者なのか
  • 取引情報が途中で改竄されていないか

これらを証明するために電子署名が利用されています。

復号化(検証)の結果、取引に問題がなくAさんの電子署名(暗号化)だと証明されると、その取引情報はブロックチェーンに新たに追加されます。

コメント

  1. […] […]