ハーフタイムの悲劇




ハーフタイムの悲劇

シッキム州のサッカー協会の人達からクラブ側に、僕の観光ビザでの試合出場は認めないと伝えられました。

入州管理局
入州管理局 前回は、アウェイゲームの為に、インドのシッキム州という地方に訪れるところまで話しました。 シッキム 出典:Wikipedia 以前お話したように、インドは共和国で29の州と7つの連邦直轄地域から成...
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試合当日の朝

試合当日の朝

試合当日の朝、再度オーナーが僕の部屋を訪れます。

オーナー
オーナー

試合の出場許可をシッキム州のサッカー協会から貰ったぞ。

米澤淳司
米澤淳司

本当ですか。有難うございます

オーナー
オーナー

許可貰ったんだから、絶対勝てよ。

米澤淳司
米澤淳司

分かりました。

基本的に発展途上国のサッカークラブにおいて、マネージメント(雇用主サイド)の外国人選手に対するプレッシャーは非常に大きく、1試合毎のパフォーマンス次第で、

  • ヒーローか
  • 戦犯

両極端な扱いをされます。

ですので、試合前のリラックスした精神状態を保ちたい状態でもクラブ内部から平気でプレッシャーを掛けてきます。

オーナー

この「試合の出場許可をシッキム州のサッカー協会から貰ったぞ。」と僕に伝えてくれたオーナー。

このオーナー、インド北部地方(インド首都デリー以北の地域)では結構有名なのです。
何故、有名かというと、サッカークラブのオーナーだからというわけではありません。

実は、前科8犯の犯罪歴を持っています。

  • 薬物乱用
  • 誘拐
  • 車上荒らし
  • 暴行
  • 強姦 等々

これらの犯罪歴を持ってる人物が、よくクラブのオーナーをやれてるなと思いますよね。

実は、このオーナーの両親とも高級官僚でその地位と名声はこのクラブの本拠地の地域では確固たるものを築いています。

ですので、息子が罪を犯しても関係部署に口利きして大事を免れてきたようです。

試合開始

試合開始

サッカー選手なので試合に出るのが当たり前なので、試合に出るのを渋る僕が全面的に悪いのですが、

  • オーナーの全責任を持つという言葉を全く信頼できない
  • インドという国だと何が起きてもおかしくない

その部分で試合に出る事に戸惑ってました。

結局、戸惑ったまま気持ちのまま試合に臨みます。

前半を終え00でしたが、チームも僕も調子良く後半に気持ちを向けていました。

その時に、外から更衣室に戻ってきたコーチが、僕に選手交代を告げました。

パフォーマンスが良かったにも関わらず選手交代させられた事に苛立ったのですが、ふと冷静になって考えてみると、これは僕のパフォーマンス以外の要因があるなと気付きました。

コーチは後半に向けて

  • 僕と交代した選手にアドバイス
  • 後半に向けての戦術確認

忙しそうだったので、取り敢えず試合が終わったら話しを聞こうと思ってました。

サッカーは選手交代しても、交代選手はチームのベンチに座れます。

後半戦が始まるので、僕もロッカールームからチームのベンチに戻ろうとしたら、チームのベンチに向かう通路で、マネージャーが待っており、僕に向かって、

マネージャー
マネージャー

お前はベンチじゃなくてこっち

と手招きしながら呼んできました。
マネージャーに着いて行くと、観客席に座らされました。しかも僕の両隣には2人の警察官。

米澤淳司
米澤淳司

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コメント

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