選挙制度について詳しく調べてみる




選挙制度について詳しく調べてみる

選挙とは、投票によって首長や議員、団体の代表者や役員を選び出すことです。

  • 国政に関する選挙・・・国政選挙
  • 地方自治に関する選挙・・・地方選挙

と称されています。

この選挙制度(投票方法)は多種あり、各国の

  • 国会
  • 地方議会

各々で、その議会に相応しい選挙制度が採用されています。

選挙制度

多数代表制

多数代表制

選挙区内で多数票を獲得した候補者が選挙区内の議席を全て獲得する制度

選挙区の定数は1議席の制度が多いが2議席以上の制度もあります。

  • 大政党は得票率を上回る議席率となることが多く、安定政権を形成しやすい
  • 小政党は得票率を下回る議席率となることが多く、少数意見が議席に反映されづらい

制度になっています。

単純小選挙区制

選挙区の定数は1議席であり、選挙人は1人の候補者を選んで投票します。

候補者の中で最も多くの票を獲得した候補者が当選となります。過半数の得票は必要としません。

小選挙区二回投票制

選挙区の定数は1議席であり、選挙人は1人の候補者を選んで投票します。

原則として、過半数の票を獲得した候補者がいれば当選となります。
該当する候補者がいない場合は、第2回投票が行われ、最も多くの票を獲得した候補者が当選となります。

選択投票制

選挙区の定数は1議席ですが、選挙人は各候補者に1,2,3…と順位を付して投票します。

  1. 1順位票の集計で過半数の票を獲得した候補者がいれば当選
  2. 該当する候補者がいない場合は、最下位得票者の票を取り崩し、第2順位が付された候補者に移譲
  3. 移譲票によって過半数の票を獲得する候補者がいれば当選

それでも当選者がいない場合は、過半数の票を獲得する候補者が現れるまで、下位得票者から票の移譲を繰り返します。

小選挙区二回投票制は、過半数を得票した候補者がいない場合に改めて第2回投票を行いますが、それでは候補者や選挙人の負担が大きくなるので、2回目の投票も予め1回目に済ませてしまうのが選択投票制なのです。

完全連記制

選挙区の定数は2議席以上であり、選挙人は定数分の候補者を選んで投票します。

得票順に定数までの候補者が当選となります。政党化が進んでいる場合、

  • 各政党が定数分の候補者を擁立
  • 定数分の全ての票を自党の候補者に投票するように呼び掛ける

よって、第1党が議席を独占することが多くなります。

政党ブロック投票制

選挙区の定数は2議席以上であり、

  1. 各政党は定数分の候補者を登載した名簿を提出
  2. 選挙人は1つの政党名簿を選んで投票
  3. 最も多くの票を獲得した政党名簿に登載された候補者の全てが当選
完全連記制を政党単位で行うのが政党ブロック投票制と言うことができます。

比例代表制

比例代表制

各党の得票に応じて議席を配分する制度

選挙区の定数は2議席以上です。

メリットとしては

  • 得票率と議席率がほぼ比例するため、少数意見も議席に反映されやすい

デメリット

  • 1つの政党で過半数の議席を占める可能性が少なく、連立政権が常態化しやすい

比例代表制には、

  • 名簿式比例代表制
  • 単記移譲式比例代表制

があります。

名簿式比例代表制

政党が候補者名簿を提示して、選挙人が各党の候補者名簿の中から1つの名簿を選択して投票する制度。

名簿順位を予め政党が定め、

  • 選挙人がその順位を変えられない・・・拘束名簿式
  • 候補者に対する優先投票によって順位に影響を与えることができる・・・非拘束名簿式
  • 名簿に登載されていない者に対して投票することもできる・・・自由名簿式

があります。

単記移譲式比例代表制

選択投票制と同様に、選挙人は各候補者に1,2,3…と順位を付して投票します。

  1. 1順位票の集計で当選基数8以上の票を獲得した候補者がいれば当選
  2. 当選者が定数に満たない場合・・・当選者の得票から当選基数を引いた票(剰余票)を第2順位が付された候補者に移譲
  3. 移譲票によって当選基数に達する候補者がいれば当選

となります。この作業を繰り返しても定数に満たない場合は、選択投票制と同様に

  1. 最下位得票者の票を他の候補者に移譲
  2. 当選者数が定数に達するまでこの手続を繰り返す。
選択投票制と異なるのは、

  • 選挙区の定数が2議席以上である点
  • 票の移譲を最下位得票者からだけでなく、当選者の剰余票からも行う点

です。票の移譲により、結果的に各政党の得票率と議席率が比例的になるため、比例代表制の一種とされている。

混合制

混合制

多数代表制比例代表制を組み合わせた制度。

多数代表制比例代表制のもつ短所を双方の制度の長所によって補うことを目的としています。

  • 単純小選挙区制
  • 名簿式比例代表制

を組み合わせることが多い。

通例、選挙人は

  • 多数代表制に対して
  • 比例代表制に対して

2票を行使しますが、多数代表制における候補者への投票を、比例代表制においてはその候補者の属する政党への投票と読み替えて1票のみ行使する場合もあります。

混合制は

  • 併用制
  • 並立制

に分類することができます。

併用制

各政党への議席配分には比例代表制を用います。

従って、

  • 得票率
  • 議席率

の比例性は高くなります。

多数代表制の結果は、原則として、各党の配分議席数には影響を及ぼさず、党内の誰が当選者となるかを決める過程で用いられます。

並立制

多数代表制比例代表制の選挙をそれぞれ行い、両者の合計が各党の獲得議席となります。(それぞれの選挙結果は相互に影響しません。)

両者の議席数の割合によって異なりますが、併用制に比べて、全体として得票率と議席率の比例性はそれほど高くありません。

日本の衆議院で採用されている小選挙区比例代表並立制はこの制度に分類されます。

その他の制度

その他の制度

多数代表制でも比例代表制でもない制度。

これらの制度は少数派も当選し得るという点から「少数代表制」と呼ばれることもあります。

単記非移譲式投票制

選挙区の定数は2議席以上であり、選挙人は1人の候補者を選んで投票します。

日本の衆議院で長らく採用されていた中選挙区制は、この制度に分類されます。

得票順に定数までの候補者が当選となります。

準比例代表制とも呼ばれ、各党の所属候補者の得票率と議席率はある程度比例しますが、単記移譲式比例代表制とは異なり、票を移譲する仕組みがないので、複数の候補者を擁立した政党では、党内での票の割れ方によって共倒れが起きるなど、得票率と議席率が必ずしも比例しません。

共倒れを避けるため、各政党は候補者数を予想される得票に見合った数に絞り込むので、過半数を獲得する可能性がある政党が、投票前の時点で一部の政党に限定されてしまいます。

制限連記制

選挙区の定数は3議席以上であり、選挙人は2人以上定数未満の定められた数の候補者を選んで投票します。

得票順に定数までの候補者が当選となります。

選挙制度の性格は、

  • 各選挙区の定数と選挙人が投票できる票数によって変わり
  • 前者に対し後者の割合が高ければ完全連記制の性格に近くなり
  • 逆ならば単記非移譲式投票制の性格に近くなります

逓減連記投票制

選択投票制や単記移譲式比例代表制のように、選挙人は各候補者に1,2,3…と順位を付して投票します。

上記の制度と異なるのは、

  • 2順位を付された候補者に票を移譲する場合はその票を1/2
  • 3順位を付された候補者に票を移譲する場合はその票を1/3

と、票の価値を逓減させて得票数を計算する点です。

選択投票制や単記移譲式比例代表制に比べて移譲票の価値が小さくなるので、移譲票による逆転が起こりにくくなります。

コメント

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