日本の議会体制と選挙制度について




日本の議会体制と選挙制度について

日本において、現在の議会体制になった歴史的経緯を少し見てみましょう。

現在の日本は、

  • 衆議院
  • 参議院

二院制の議会体制を採用しています。

現在の体制になるのは第二次世界大戦後になります。

それまでは、同じ二院制ではあるものの

  • 衆議院
  • 貴族院

から成り立っていました。

日本では、第二次世界大戦後の1946年、現行の日本国憲法が制定されたとき、当時日本を占領していたGHQ(連合国総司令部)側は、「マッカーサ-草案」の中で,国会の一院制を提案していました。

日本側は旧帝国憲法下でも、国会は

  • 衆議院
  • 貴族院

から成る二院制を採用していた事実を盾に,二院制の存続を強固に主張しました。

GHQは,公的選挙で議員を選出するという点を条件に,現在の

  • 衆議院
  • 参議院

から構成される二院制を認めた経緯がありました。

貴族院は、非公選

  • 皇族議員
  • 華族議員
  • 勅任議員

によって構成され、

  • 解散はなく
  • 議員の多くが終身任期
  • 有識者が勅任により議員となる制度が存在

勅任・・・天皇の名において官職に任じること

次に日本の選挙制度について見ていきます。

世界に存在する選挙制度の種類に関する記事

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日本における選挙の分類については、大きく2つの分類に分けられます。

ひとつは、どんな公職の人を選ぶかという分類です。

  • 国会議員
  • 都道府県知事
  • 都道府県議会議員
  • 市区町村長
  • 市区町村議会議員 等々

選ぶ対象が定められています。

もうひとつは、選挙を行うべき理由(選挙事由)での分類です。

  • 任期満了
  • 議会の解散
  • 議員の欠員 等々

選挙を行う理由が定められています。

今回は、

  • 衆議院議員総選挙
  • 参議院議員通常選挙
  • 地方選挙
  • 特別の選挙(国政/地方選挙)

それぞれをみていきたいと思います。

衆議院議員総選挙

衆議院議員総選挙

総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙のことです。

  • 小選挙区選挙
  • 比例代表選挙

が、同じ投票日に行われます。

小選挙区選挙

出典:総務省

比例代表選挙

出典:総務省

選挙制度に関する記事

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総選挙は、

  • 衆議院議員の任期満了(4年)
  • 衆議院の解散

によって行われるものの2つに分けられます。

衆議院の選挙権および被選挙権

衆議院の選挙権・被選挙権

選挙権 被選挙権
日本国民で年齢満18年以上の者 日本国民で年齢満25年以上の者

衆議院議員の定数

衆議院議員の定数 465

選出 定数
小選挙区選出議員 289
比例代表選出議員 176

参議院議員通常選挙

参議院議員通常選挙

参議院議員の半数を選ぶための選挙です。

参議院は

  • 解散なし
  • 常に任期満了(6年)によるものだけ

参議院議員は3年ごとに半数が入れ替わるよう憲法で定められていますので、3年に1回、定数の半分を選ぶことになるのです。

参議院議員通常選挙

出典:総務省

参議院の選挙権および被選挙権

参議院の選挙権・被選挙権

選挙権 被選挙権
日本国民で年齢満18年以上の者 日本国民で年齢満30年以上の者

参議院議員の定数

参議院議員の定数 248人

選出 定数
選挙区選出議員 148
比例代表選出議員 100

地方選挙

地方選挙

一般選挙(地方の議会)

一般選挙とは、都道府県や市区町村(地方公共団体)の議会の議員の全員を選ぶ選挙のことです。

  • 任期満了(4年)だけでなく、
  • 議会の解散などによって議員または当選人のすべてがいなくなった場合も含まれます。

地方公共団体の長の選挙

都道府県知事や市区町村長など地方公共団体の長を選ぶための選挙です。

  • 任期満了(4年)のほか、
  • 住民の直接請求(リコール)による解職
  • 不信任議決による失職、死亡、退職、被選挙権の喪失による失職の場合

などにも行われます。

設置選挙

新しく地方公共団体が設置された場合に、その議会の議員と長を選ぶために行われる選挙です。

統一地方選挙・・・
地方公共団体の長と議会の議員の選挙を、全国的に期日を統一して行う選挙を統一地方選挙といいます。

有権者の選挙への意識を全国的に高め、また、選挙の円滑かつ効率的な執行を図る目的で、昭和22年からこれまで4年ごとに行われてきました。

特別の選挙(国政/地方選挙)

特別の選挙

再選挙(選挙のやり直しや当選人の不足を補う)

選挙が行われても、

  • 必要な数だけの当選人が決まらない
  • 投票日の後で当選人の死亡、当選の無効があったなどの場合
  • 繰上当選(繰り上げる場合がある)などによっても当選人がなお不足する場合

に行われる選挙です。

補欠選挙(議員の不足を補う)

  • 選挙の当選人が議員となった後に死亡や退職
  • 繰上当選によっても議員の定数が不足する場合

に行われる選挙です。

  • 一人でも不足する時に行われるもの
  • 不足が一定数に達した時に行われるもの

があります。

  • 衆・参議院選挙区・・・1人以上
  • 衆・参議院比例・・・定数の1/4以上
  • 県議・・・2人以上
  • 市町村議・・・定数の1/6以上
再選挙とは、その人がすでに議員であるかないかという点が違います。
ただし、すでに議員であっても選挙違反などにより当選や選挙自体が無効となった場合は、再選挙となります。

※国の選挙の場合、原則として、補欠選挙は年2回、4月および10月の第4日曜日に行われます。

増員選挙(議員の数を増やす)

議員の任期中に、議員の定数を増やして行われる地方公共団体の議会の議員の選挙です。

※地方公共団体の議会の議員の

  • 再選挙
  • 補欠選挙
  • 増員選挙

任期が終わる6カ月以内に当該選挙を行うべき事由が生じた場合には議員の数が定員の3分の2に達しなくなったときを除いて、行わないこととされています。

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