人間の記憶の種類について考える




人間の記憶の種類について考える

人の記憶の分類については、多くの研究者が研究を重ねて様々な分類方法を提唱しています。

この記事では、世界的に知られた記憶分類モデルである
スクワイア(Larry Ryan Squire:1941年~)の記憶分類」の分類を紹介します。

    スクワイアの記憶分類は、記憶を3つに分類しています。

  • 感覚記憶(sensory memory)
  • 短期記憶(short term memory)
  • 長期記憶(long term memory)
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感覚記憶(sensory memory)

感覚記憶

意識には上らないが、感覚器官で瞬間的に保持された記憶。

感覚器官とは外界からの刺激を感受して神経系に伝える器官の事で、

  • 視覚器官
  • 聴覚器官
  • 嗅覚(きゅうかく)器官
  • 味覚器官
  • 皮膚等

の事を指します。

情報処理の程度に応じて短期記憶、長期記憶へ変換されます。

また、刺激の形式によって、

  • 聴覚に刺激を受ければ音声
  • 視覚に刺激を受ければ視像

として保持され、受け取った刺激の情報をほぼそのまま記憶しますが、処理されなければすぐに失われます。

  • 視覚では1秒間弱
  • 聴覚では約4秒間

保持され、その情報量はかなり多いとされています。

テレビや映画の映像を連続して認識できるのは感覚記憶の効果によるものとされています。

例えば、街中を歩いていると、視界には様々な物(人、ビル、看板等々)が入ります。

意識せずとも、通り過ぎた様々な物(人、ビル、看板等々)は、

  1. 視覚が刺激を受ければ
  2. 1秒程、視覚器官に情報が残り
  3. 意識に上がらなければ、その情報はすぐに失われます。

短期記憶(short term memory)

短期記憶

アメリカの心理学者 W.ジェームズが一次的記憶(primary memory)と名づけたもので、外部刺激のうち意識を向けたものについて情報を脳内の海馬で短時間だけ保持されます。

記憶の保存場所

出典:saiken.jp

アメリカの心理学者 G.A.ミラーは,7をマジック・ナンバーと呼び,たとえば72) 桁の数字が短期記憶の記憶範囲であるとしてます。

長期記憶(long term memory)

長期記憶

記憶材料の提示後,比較的長い期間保持されている記憶で大脳皮質に保存されます。

長期記憶の保持内容も忘却しますが,それは

  • 他の記憶が干渉することで記憶が失われる
  • 記憶自体は残っているが検索してアクセスできなくなる

といったことが考えられています。

また長期記憶は、大きく

  1. 宣言的記憶
  2. 手続き記憶

に分類されます。

宣言的記憶

事実やエピソードを憶える記憶です。

意識して口に出すことができる記憶であることから、陳述記憶と呼ばれることもあります。

宣言的記憶の例としては、

  • 家族の名前や誕生日などの個人的な事実
  • 言葉の意味などの社会的に共有する知識の記憶
  • 授業で習った内容など

が挙げられます。

手続き記憶

技術やノウハウに関する記憶です。

意識しなくても記憶を使うことができる一方で、意識して言葉で説明することが難しく、非陳述記憶と呼ばれることもあります。

手続き記憶の例としては、車の運転、スポーツの身体の動かし方などに関する記憶が挙げられます。

まとめ

まとめ

今回、記憶の分類を簡潔に纏めました。

この記事は、最終的には、記憶の定着を効率的に目指すために、どう進めればいいかを考えるものです。

中学生や高校生で

  • 勉強
  • スポーツ

ができる子は、感覚的に記憶の定着が効率的に出来ていると思われます。

その感覚的な部分を言語化する為、

  • 記憶の仕組み
  • 脳と記憶の関係

論理的に知ることで更なるレベルアップを図るものです。

次回は、「記憶の仕組み」について書いていきます。

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