弁護士からの電話




弁護士からの電話

前回まで、

  1. 観光ビザでインドに入国し
  2. 試合中に逮捕され
  3. 警察署で取り調べを受け
  4. 検察から起訴され
  5. シッキムから電車で30時間揺られてチャンディガまで

それぞれの経験を話しました。

今記事で、今シリーズの最終回です。

前回記事はこちら

インドでの長旅
インドの電車 前回は、インドのシッキム州で 検察官に起訴を言い渡され インドの日本大使館に連絡・相談 裁判が始まるまで所属クラブの本拠地であるチャンディガにシッキム州から帰ることを決心する というところまでお話...
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保証人

保証人

チャンディガに戻ってから2週間程して弁護士から連絡が来ました。

弁護士
弁護士

判決は、有罪で罰金50,000ルピーって決まってるから

弁護士
弁護士

形式的な裁判やるだけだし、都合の良い時にシッキムに来て

と言われました。

加えて、言われたのが、

弁護士
弁護士

インド人の保証人が必要だから。

この保証人が必要な理由が、今後また僕がインドで罪を犯した時に、インド人の責任が取れる人間が必要との事でした。
(インドの法律に関して詳しくないので、法的な根拠はよく分かりません。分かる方が居たら教えて下さい。)

そして、その保証人をシッキムの裁判所に連れて来る必要があるとの事。

日本ならまだしも、インドでそんな大役を引き受けてくれるインド人が居るかが問題です。

困った挙句、大使館に相談の電話をしました。

日本大使館
日本大使館

チームのオーナーにやらせるべきです

と最もな回答が返ってきました。

オーナーに連絡。

状況を説明し、保証人になってくれるようにお願いしました。

オーナー
オーナー

無理

予想通りにの返答でした。

オーナーが保証人になるべきですが、そんな事が通じる相手ではありません。

ここで、僕はどうしたか。

インド2年目のシーズンの時に、

  • 同じ地域でプレーしていたサッカー選手
  • 所属していたクラブのインド人のスタッフ

共同で事業を立ち上げていました。

インド人の名前はディノ

ディノ

(右側がディノ)

その事業は基本的にインドが中心なので、ディノが事業の舵取りをしています。

僕の中で信頼できるインド人が、ディノしか思い浮かびませんでした。

ダメもとでディノに電話で保証人になって貰えないかとお願いしました。

すると二つ返事で、

ディノ
ディノ

OK!良いよ

と、保証人になる事を快く了承してくれました。

正直、悩んだり困ったりすると思っていたので、二つ返事だった事に少し驚きながらも感動しました。

米澤淳司
米澤淳司

本当に有難う

感謝の意を伝えた後、シッキムの裁判所に出廷するスケジュールを二人で合わせる必要があります。

僕はパスポートが所持していない為、飛行機が使えないと思っており、またシッキムまで

  • バス・・・4時間
  • 電車・・・30時間

シッキムまでの長旅が憂鬱でした。

しかし、ディノ

ディノ
ディノ

飛行機を団体予約すれば、ヨネがパスポート持ってなくても行けると思うよ。

ディノ
ディノ

もしヨネが飛行機乗れなくても、一緒に電車でデリーからシッキムまで行こう

ディノが神様にしか思えませんでした。

ディノの住んでいるシロン(Shillong)からシッキムまでは飛行機で30分程で行けます。

シロンからシッキム

しかしディノは、僕の飛行機搭乗の為にシロンから、僕の滞在している最寄りの空港のデリー空港まで来てくれることになりました。

シロンからデリー空港

後日、ディノデリー空港で待ち合わせ、一緒に

  1. デリー空港職員に団体予約だと証明書保持者が一人で団体全員が空港に入れるのか確認
  2. 団体予約だと搭乗者一人の証明書だけで空港に入れると確認出来たのですが、ここはインド。平気で、翌日に却下される可能性もあると思い、空港職員に「搭乗者一人の証明書だけで団体全員が空港に入れる」旨、一筆書いて貰い
  3. 空港外の隣接してある旅行代理店でディノ名義で翌日の飛行機を2名で団体予約
  4. シッキムの担当弁護士に翌日にシッキムに到着することを伝達
  5. 翌日の出発に備えてデリー市内のホテルで一泊しました

デリーからシッキム

再度、シッキムへ

再度、シッキムへ

翌日は、前日の準備とディノのお陰で、スムーズに飛行機に搭乗出来ることになりました。

シッキムの最寄りの空港で降り、タクシーで4時間程掛けて、シッキムへ。

シッキム州の入州管理局で、シッキム州に入る手続きをして、今回の刑事裁判を担当してくれている弁護士の事務所へ向かいます。

事務所内で刑事裁判の流れの説明を受けます。

説明を受けると言っても、

  1. 裁判所の職員に呼ばれるまで、法廷の隣の待合室で待つ
  2. 法廷に立つ
  3. 検察官が求刑する
  4. 裁判官が判決を言い渡す

求刑・・・刑事裁判の手続のうち、検察官が事実や適用される法律についての意見を述べ、検察官が相当と考える刑罰の適用を、裁判所に求めること。

もう既に判決内容は、決まっていたので僕は法廷で何も話すことはありません。

判決日当日

シッキムに到着した次の日に刑事裁判が行われるように担当弁護士が裁判所に出向き段取りしてくれていました。

朝から裁判所にディノと向かい、事前の担当弁護士の説明通りに、ディノと法廷の隣の待合室で待っていました。

1時間後、法廷から出てきた職員が僕を法廷に呼び

  • 僕は、被告人席に立ち
  • ディノは傍聴席に着席

インドの法廷

残念ながら法廷内の写真は撮っていませんが、上記の写真のような感じでした。
(手前の柵の中に、被告人席として僕は立ちました。)

事前の説明通り裁判は進行し、20分程で終わります。

その後、担当弁護士が以前パスポートを押収された部屋に、僕とディノを連れていきます。

そこで、

  • 僕は罰金50,000ルピー(日本円で80,000円弱)を支払い
  • ディノは僕の保証人になるという書類にサイン

それぞれ行い、裁判所の職員からパスポートを返却してもらいました。

この時、既に所属クラブは全試合の日程を終えてシーズンが丁度終わったところで、所属クラブに戻る必要も無く、僕はディノと一緒にシロンに戻り、インドでの事業の様子を見に行きました。

コメント

  1. […] […]